播州三木・小野の地で70年。
その名は、単なる商標ではなく、職人の矜持そのものだった。
私たちはメーカーではない。
最高級の鋼材を選定する「目利き」として、その魂を受け継いだ。
敬意なき継承は、ただの搾取だ。
だから私たちは、歴史の重みを背負い、
未来への翻訳者となることを誓った。
引き算の美学。
過度な装飾を削ぎ落とし、鉄と、木と、技だけを残す。
「切る」という行為を、日常の作業から、
心を整える儀式へと昇華させる。
開封した瞬間の和紙の匂い。手に吸い付くような柄の感触。
それがTAKARAZAの設計する「体験」である。
日本最古の金物の街、播州。
ここで途絶えようとしていた火を、テクノロジーの風で煽る。
職人の暗黙知をデータ化し、
国境を超えて「本物」を求める人々の手元へ。
これは一店舗の再建ではない。
日本のものづくり文化そのものの、構造的なアップデートへの挑戦だ。